5-2転職と年齢|年齢制限禁止のルールと現実の壁
章を通して読む 第5章の節(全3節):5-1 要点・年齢制限のルール / 5-2 年齢が高い=給与が高い、とは限らない / 5-3 相談先・記録・チェックリスト
年齢が高い=給与が高い、とは限らない
賃金表は年齢とともに上がる会社が多い一方で、需要が強い分野では、若い人や学歴の高い人のほうが高く評価される場合があります。
- 技術の需要:AI・データ・半導体など、人材が足りない分野では、経験年数より専門性が値段を決めます。専門を修めた若い人材が、年上の経験者より高い給与で迎えられることがあります。
- 学歴:賃金構造基本統計調査の学歴別初任給では、大学院修士課程修了の初任給が大学卒より高くなっています。さらに、博士(たとえば物理学)の人材に、修士より高い初任給を設けたと報じられている例もあります(個別の会社は挙げません。数字と最新の状況は、統計や各社の募集で確かめてください)。
- 含意:自分の年齢だけでなく、自分の技術が今の市場で求められているかを見ます(第6章、第8章)。年齢の差を、そのまま年収の差と決めつけません。
対処は、需要の強い分野へ学び直して移る(第7章。ただし、実務経験を問われる点に注意)、経験と知識が価値になる市場(業界知識・管理・調整が評価される職種)を選ぶ、の二方向があります。どちらが向くかは、自分の条件で決めます。
年齢の見せ方を変える
| 場面 | 避けたい書き方 | 変える方向 |
|---|---|---|
| 職務経歴書 | 「〇年間営業を担当」(年数だけ) | 「新規○社開拓、売上○%増」(成果と規模) |
| 面接 | 「経験が長いので何でもできます」 | 「〇〇の課題に、△△の方法で対処した経験があります」 |
| 年収の希望 | 今の年収と同じ額 | 応募先の相場と、自分が出せる成果から |
| 学び直し | 経験だけに頼る | 新しい分野の学習を具体的に示す(第7章) |
面接で年齢の壁を聞かれたときの答え方は第16章にあります。
「まだ間に合う」「もう遅い」と言い切らない
年齢についての言葉は、どちらにも偏ります。「何歳でも大丈夫」も「35歳が限界」も、一般論で決められません。決めるのは、自分の職種・地域・経験で、実際の応募と面接の結果です。結果が少ないうちは、応募数を増やして、記録から判断します。