16-1転職の面接対策と適性検査|退職理由・年齢の壁への答え方
章を通して読む 第16章の節(全3節):16-1 要点・選考の流れの例 / 16-2 AIで面接練習をするプロンプトの例 / 16-3 相談先・記録・チェックリスト
この章の要点
- 面接は、書類の内容を、自分の言葉で、具体例で説明する場です。書類に書いたことを、すべて説明できるようにします。
- 退職理由は、事実を短く、前向きな方向で。前の会社の批判は避けます。
- 応募者の適性・能力に関係のない質問(本籍・家族・思想など)は、公正な採用選考の考え方から、本来聞かれるべきでないとされています。
選考の流れの例
- 書類選考
- 適性検査・筆記(企業による)
- 一次面接(現場の担当者・人事)
- 二次以降の面接(管理職・役員)
- 内定・条件の提示(第18章)
回数と順番は企業で違います。エージェント経由なら、流れと面接官を事前に聞けます。
面接で聞かれること
| 質問 | 見られていること | 準備 |
|---|---|---|
| 自己紹介・職務経歴 | 要点をまとめる力 | 1〜2分で。職務要約から |
| 退職(転職)理由 | 同じ理由で辞めないか、他責でないか | 事実を短く。前向きな方向へ |
| 志望動機 | 応募先を調べているか | 事業・課題と、自分の経験を結ぶ |
| 強み・成果 | 再現できる力か | 数字つきの具体例を2〜3個 |
| 失敗・困難 | 学びと姿勢 | 事実、原因、次に活かした行動 |
| 年収の希望 | 相場感、こだわり | 相場と成果に基づく幅(第18章) |
| 入社後にしたいこと | 適応と貢献 | 入社1か月・3か月・1年のイメージ |
| 逆質問 | 関心と理解 | 下の例 |
退職理由の伝え方
- 事実を短く:「所属する事業が縮小され、○○の経験を活かせる場が減った」。
- 前向きな方向へ:「そこで、○○にもっと関わりたいと考えた」。
- 避けたい:「上司が悪い」「給料が安い」だけの説明。事実であっても、他責の印象が残りやすい。
- 嘘は言いません。面接官は、前の会社に確認することもありえます。
年齢の壁を聞かれたとき
年齢の壁そのものを聞かれることは多くありません。不安を持たれている場合、次のような質問に形を変えて出ます。
- 「年下の上司のもとで働けますか」
- 「新しいツールや進め方に柔軟に対応できますか」
- 「長く働いてもらえますか」
答え方は、事実と具体例で。「年下の上司でも、必要な相手の意見を聞いてきた経験がある」「直近で○○の新しいシステムを導入して、○○を経験した」など。年齢についての言い訳は避け、できることを示します。年齢の見立てについては第5章。
聞かれてはいけない質問
厚生労働省は、公正な採用選考のため、応募者の適性・能力に関係のない事項を、採用の判断に用いないよう求めています。たとえば次のような事項です。
- 本籍・出生地、家族の職業・収入、住居の状況
- 宗教、支持政党、人生観・生活信条など思想に関すること
- 労働組合への加入状況、購読新聞・愛読書
こうした質問をされたときは、答えなくてよい場合があります。応じるかどうかは自分で決め、迷うときは、後でエージェントやハローワークに相談します。記録もしておきます(日時・質問の内容)。
逆質問の例
- 配属予定のチームの人数と、構成(年齢層、経験)
- 入社後1〜3か月で期待されること
- この職種の、直近で入社した人の活躍の例
- 残業の実際の時間と、繁忙期
- 評価の方法と、昇給・賞与の実績
適性検査(SPIなど)
- 多くの企業が、言語(国語)・非言語(数学的な問題)と、性格検査を組み合わせて使う、と言われます。企業により内容と形式(テストセンター・自宅のウェブ)は異なります。
- 準備の目安は、問題集を1冊、2〜3週間、1日30分程度から。出題形式に慣れるのが中心です。
- 性格検査は、自分を偽らず、一貫して答える。
提供会社の公式ページで、出題範囲と受検形式を確かめます。
面接の後
- 当日のうちに、質問の内容・自分の答え・面接官の反応を記録する。
- 礼状は必須ではないが、エージェント経由なら、感想と入社意欲を担当者に伝える。
- 不合格でも、理由を聞き、次に活かす。