14-2求人票の読み方と企業口コミの見方|固定残業代・試用期間・裏の取り方
章を通して読む 第14章の節(全3節):14-1 要点・求人票の点検項目 / 14-2 応募先が合併・買収・ファンド傘下のとき / 14-3 相談先・記録・チェックリスト
応募先が合併・買収・ファンド傘下のとき
応募先が、合併したばかり、買収された、投資ファンドの傘下にある、外資系の日本法人である、といった場合は、入社後の組織の変化を頭に置きます。
- 合併:会社が合併すると、存続する会社が権利義務を包括して引き継ぐため、労働契約は原則としてそのまま引き継がれます。ただし、統合後に、重複する部署の整理や人員の見直しが行われる例があります。
- 事業譲渡:譲り受ける会社に労働契約が移るには、労働者の同意が必要とされます。厚生労働省は、事業譲渡・合併の際に会社が留意すべき事項の指針を定めています。
- ファンド傘下・外資:収益の改善や企業価値を高めるために、短い期間で組織や人員の見直しが行われる場合がある、と言われます。一方で、成長投資で採用を増やす場合もあり、一律には言えません。日本国内で働く限り、日本の労働法が適用されます。
応募前・面接で、次を確かめます。
| 確かめること | 方法 |
|---|---|
| 直近の希望退職・事業の縮小の有無 | 企業の適時開示・ニュース・エージェントへの質問 |
| 統合・買収後の経営計画と、募集の理由(増員か、欠員か) | 面接での質問 |
| 自分の職種が統合後も残る見込みか | 配属先の責任者に、事業の位置づけを聞く |
| 評価・賃金の制度が変わる予定 | 面接、労働条件通知書 |
入社後に組織の変更が起きたとき、記録を残しておくことは、後の相談に役立ちます(第17章)。退職勧奨や整理の局面は、別のサイト「リストラされそうになったら読むサイト」でも扱っています。
面接で聞くこと
- 配属先と、業務の範囲、入社後1か月・3か月の仕事のイメージ
- 残業の実際の時間、繁忙期
- 固定残業代の有無と、時間数
- 評価の方法、昇給・賞与の実績
- 前任者がいるか、増員か欠員か(欠員なら、その理由)
- 試用期間中の待遇
聞きにくいと感じたら、エージェントを経由して確かめる方法もあります(第12章)。回答は、記録します。
応募前の点検表
| 点検 | はい/いいえ |
|---|---|
| 年収の内訳(基本給・固定残業代・賞与)が分かる | |
| 就業場所・転勤の範囲が分かる | |
| 試用期間の長さと待遇が分かる | |
| 口コミを3件以上読み、繰り返す話題を拾った | |
| 公的な情報(職場情報総合サイト・企業のサイト)で裏を取った | |
| 分からない点を、面接で聞く項目に入れた |