転職者のための就職支援塾段階D 内定と入社チャートに戻る

第19章転職の退職手続き|切り出し方・退職日・有給・失業給付

節ごとに読む:19-1 19-2 19-3

POINT

この章の要点

退職の流れ

  1. 内定の条件を書面で確かめる(第18章)。
  2. 就業規則で、退職の申し出の時期・手続きを確かめる。
  3. 直属の上司に、口頭で伝える。
  4. 退職願・退職届を出す(会社の様式に従う)。
  5. 引き継ぎ、有給の消化。
  6. 退職日に、返却物・受け取る書類の確認。

切り出し方

お時間をいただき、ありがとうございます。
このたび、○月○日付で退職したく、ご相談します。
新しい環境で、○○に挑戦したいと考えています。
引き継ぎは、○月○日までに責任をもって行います。

退職日の決め方

有給休暇の消化

引き継ぎ

競業の制限・秘密保持

失業給付との関係

転職先が決まっていて、間を空けずに入社する場合、失業給付は原則として受けられません。間が空く場合、または入社までの期間が長い場合は、次の点を確かめます。

退職時の手続きの表

項目 内容 期限の目安
離職票 失業給付を受ける場合に必要。会社に請求 退職後、早めに
源泉徴収票 新しい会社での年末調整に使う 退職後1か月以内に交付が一般的
雇用保険被保険者証 転職先に提出 入社時
年金手帳・基礎年金番号 転職先に提出 入社時
健康保険証 退職日に返却 退職日
社会保険の切り替え 転職先が決まり、間が空かない場合は、転職先で加入 入社日
住民税 退職時期により、一括徴収または普通徴収への切り替え 退職前に確認

間が空く場合は、国民健康保険・国民年金への加入、健康保険の任意継続の手続きの期限(任意継続は退職日の翌日から20日以内、国民健康保険・国民年金は14日以内が一般的な目安)があります。市区町村・協会けんぽ・日本年金機構の案内で、最新の期限を確かめます。

企業型確定拠出年金(企業型DC)の移換

今の会社で企業型DCに入っている人は、退職で加入者の資格を失います。資格を失ってから6か月以内に、iDeCo(個人型)や転職先の企業型DC・企業年金に資産を移す手続きをしないと、国民年金基金連合会に自動移換されます。

自動移換されると(厚生労働省の案内) - 資産の運用が行われなくなる - 管理手数料がかかり続ける - 自動移換の期間は、老齢給付金を受け取るための加入期間に数えられず、受け取れる年齢が遅くなることがある

自動移換にかかる手数料(国民年金基金連合会、2026年4月1日改定後) - 自動移換されるとき:4,348円 - 自動移換されてから4か月後以降:月98円 - 自動移換からiDeCoなどへ移すとき:550円

転職先に企業型DCがあるか、ないときはiDeCoへ移すかを、入社前後に確かめます。手続きには時間がかかることがあるので、退職の日が決まったら早めに、今の会社の担当者や運営管理機関に、移換の方法を聞きます。

相談先

記録

この章で記録しておくこと

CHECK

この章のチェックリスト

出典

事実の確認表

主張 出典 確認日
期間の定めのない雇用は、解約の申し入れから2週間で終了する(民法第627条第1項) e-Gov法令検索 民法 https://laws.e-gov.go.jp/ (条文は各自で確かめてください) 2026-09-30
年次有給休暇は労働基準法第39条に定められている e-Gov法令検索 労働基準法 https://laws.e-gov.go.jp/ 2026-09-30
自己都合離職の給付制限は原則1か月(離職日が令和7年4月1日以降)、過去5年に2回以上で3か月 ハローワークインターネットサービス「よくある質問」https://www.hellowork.mhlw.go.jp/help/question08.html 2026-09-30
任意継続20日・国民健康保険14日・国民年金14日の期限 一般的な目安(各制度の案内で、最新を確かめてください)。一般的な目安 2026-09-30
企業型DCは資格喪失後6か月以内に移換の手続きをしないと自動移換され、運用されず手数料がかかる 厚生労働省「離職・転職時等の年金資産の持ち運び(ポータビリティ)」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/portability.html (内容は、別のサイトの調査で原本を読んで確認した内容の再掲) 2026-09-30
自動移換の手数料(新規4,348円、月98円、移換550円。2026年4月1日改定) 国民年金基金連合会 https://www.ideco-koushiki.jp/library/pdf/tesuuryoukaitei202604.pdf (原本を読んで確認した内容の再掲) 2026-09-30
競業の制限の有効性は個別判断 一般論。個別の判断は弁護士・労働局へ 2026-09-30
参考

参考にした記事